伝統工芸探訪 第6回 米沢織

「米沢織」と一言でいっても織元によってその特徴は様々。そこで、約250年という長い歴史をもつ米沢織の伝統を紡いでいる7軒の魅力を大解剖! 多様な染めと織りで魅力を放つ米沢織の美しさを堪能ください。

■米沢織の歴史■
約250年の歴史をもつ米沢織。米沢藩第9代藩主・上杉鷹山が、経済的に厳しい状況にあった藩の財政を立て直す一環として、武士の婦女子に内職として機織を習得させたのが米沢織の発祥とされています。原料の配給から製品化を目指し、青苧を原料とした麻織物から、置賜地方の養蚕業を基礎とした絹織物製造に移行。1892年には米沢絹織物業組合が設立され、ドビー、ジャカードの力織機により生産設備が充実し、米沢織は飛躍的に発展を遂げました。

ジャカード織りで表現する
繊細な紋織りが美しい

佐志め織物

藍・紫根・桜など伝統的な
草木染めで四季折々の染織を展開

野々花染工房

250年の歴史を持つ米沢織の老舗
伝統を大切に挑戦し続ける織元

白根澤

色の濃淡が浮かび上がる[ゆらぎ織]
独自に編み出した究極の織物は必見

筬園

糸・染色・織組織にこだわる
モダンで締めやすい帯が人気

近賢織物

独自交配で生み出した黄金の繭
自然由来の色と風合いで魅了

齋英織物

関連記事:「日本の染め・織り事典/米沢織/米沢紬(山形県)」


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