シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画−横山大観、杉山寧から現代の作家まで

会期| 2023年7月15日(土)~12月3日(日)
会場|ポーラ美術館(神奈川県足柄下郡)

三瀬夏之介《日本の絵》2017年 Photo:Ken KATO

ポーラ美術館が、「革新」をテーマに日本画の誕生から現代までの展開をダイナミックに紹介する13年ぶりの日本画の企画展を7月15日から12月3日までの期間で開催。

横山大観 《山に因む十題のうち 霊峰四趣 秋》1940年

「日本画」は日本の伝統的な絵画と西洋画の接触により、新しい表現形式として確立されましたが、日本という近代国家の形成期における文化的混沌の中で画家たちは、近代とは、西洋とは、国家とは何かという不断の問いと向き合うことを余儀なくされました。

岸田劉生《狗をひく童女》1924年

岡田三郎助《あやめの衣》1927年

第二次世界大戦後は、画壇において日本画滅亡論が唱えられましたが、近代日本画を超克し「新しい日本絵画の創造」を目指した現代日本画の担い手たちの活躍によって、「日本画」は新たな段階へと進みました。

杉山寧《薫》1975年

グローバリズムが加速し、西洋と東洋という二分化がもはや意味をなさず、主題や形式、画材などが多様化する21世紀のアートシーンにおいて、現在の「日本画」にはいかなる可能性が秘められているのかを探る企画展となっています。

谷保玲奈 《蒐荷》2020年

展示風景より 山本基《たゆたう庭》2023年(手前)、《時を纏う》2023年(左奥)、《時を纏う》2022年(右奥 ※9月1日までの展示)

本展覧会は、近代の「日本画」を牽引した明治、大正、昭和前期の画家たちや、杉山寧をはじめとする戦後の日本画家たちの表現方法、そして現在の「日本画」とこれからの日本の絵画を追究する多様な作家たちの実践の数々にあらためて注目し、その真髄に迫っています。

シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画−横山大観、杉山寧から現代の作家まで

会期 2023年7月15日(土)~12月3日(日)
会場 ポーラ美術館
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 会期中無休
入館料 一 般 1,800円
高校・大学生 1,300円
中学生以下無料(付添者の同伴必要)
*障がい者手帳をお持ちのご本人
およびその介助者(1名)1,000円
お問合せ 0460-84-2111
公式サイト シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画−横山大観、杉山寧から現代の作家まで

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