谷和原木綿
読み・やわらもめん
産地・茨城県筑波郡谷和原村
谷和原木綿とは、茨城県に伝わる正藍染の縞木綿。もとは紺無地の織物で農作業着として用いられていましたが、北島正藍研究所により、伝統的な藍唐桟縞を現代感覚で再現した着物になりました。綿の栽培がさかんだったこの地方では、各農家が自作の綿花を紡いで糸にし紺屋に藍染を依頼していたため、江戸末期には300軒に2軒の割合で紺屋があったといわれています。農村の衣生活の変化により廃業寸前に追い込まれたとき、北島正藍研究所は100本の藍瓶を公開、藍染愛好者に利用させることで研究所として復活しました。