丹波木綿/兵庫県

丹波木綿

読み・たんばもめん
産地・兵庫県丹波篠山市

丹波木綿とは、篠山市栗柄の里に伝わる伝統技術を用い、地元でとれた材料を使って、ひとつひとつ丁寧に織られた木綿です。藍染による縞や絣の柄が多いのが特徴で、丹波布に対して、丹波木綿は綿糸だけで織られています。宝永年間(1704~1710年)ごろには、良質の綿が盛んに生産され木綿が織られていたといわれています。明治中期になると機械化で手織りの技術が失われていきましたが、1973年に手紡ぎ、草木染め、手織りによる昔ながらの製法で手織木綿が復活しました。約300年間、日常生活の中で親しまれてきた丹波木綿は、栗柄の自然と暮らしの中ではぐくまれ、「用」と「美」を兼ね備えた味わいのある生活用品として、今日まで受け継がれてきました。1996年に兵庫県伝統的工芸品に認定されました。