阿波藍染/徳島県

阿波藍染

読み・あわあいぞめ
産地・徳島県徳島市

洗うほどに深みと落ち着きのある風合いが増す阿波藍染。1585年、中国から日本に伝わった藍の栽培法を蜂須賀公が保護・奨励したことがはじまりだといわれています。吉野川流域の気候風土が藍の栽培に適していたことから、本格的な産業として藍の栽培が活発化け。日本一の藍の産地となりました。藍染は「すくも」(収穫・乾燥した葉藍を発酵させたもの)にアルカリやぶどう糖などの栄養源を入れ、約1週間ほどねかせて作った天然染液に幾度も浸すことにより、深みのある鮮やかな濃い色に染まるのが特徴です。天然藍は木綿によく染まり、日光、水洗いに強く、虫除けの効果もあります。正藍のラベルを入れることが出来るのは、阿波で栽培された藍による藍染製品のみに許されており、藍染の伝統的技術は徳島県の無形文化財にも指定されています

阿波藍染
写真提供/徳島県観光協会