南部紬/岩手県

南部紬

読み・なんぶつむぎ
産地・岩手県一関市

南部紬は、草木などの植物を染色の原料とし、素朴で野趣に富み、ふっくらとしてスベリのないのが特徴の岩手県の伝統工芸品です。。江戸時代、盛岡藩の振興策により城下を中心に盛んに織られており、戦後県の産業として再興すべく、紬糸使いの本格的な手機による南部紬の制作されていました。その後、クルミ、ハシバミの木、現在では紫根など各種の植物を染料にした紬を織るようになり現在にその技法が継承されています。岩手県一関市にある織元「はたや」の南部紬白地は、1968年に天皇皇后両陛下並びに秩父宮紀殿下に献上され、1987年に岩手産業まつり特産品コンクールで金賞を受賞しました。