栗駒正藍染
読み・くりこましょうあいぞめ
産地・宮城県栗駒市
栗駒正藍染日本最古の染色技法の正藍染め。藍を栽培し、自然発酵させて染色を行う草木染めの一種で、もともとは中国から日本へ伝来しましたが、平安時代に確立され日本各地で盛んに行われていたといわれています。正藍染は、麻植え、藍の種まき、糸とり、機織、染などのすべての工程が一貫して行われます。藍染は通常、藍瓶を火で温めながら一年を通して染めますが、栗駒正藍染では人工的な保温、加熱を行わず、5月からの気温の自然上昇を利用し藍を大桶に入れて自然発酵させます。この方法を継承・実践していたのが栗駒町の千葉あやの氏で、1955年に重要無形文化財保持者に認定されました。当時は、上記の技法から「冷染」と称していましたが、1966年に「正藍染」と指定名称を改めました。