大石可良糸織り/山梨県

大石可良糸織り

読み・おおいしからいとおり
産地・山梨県都留郡河口湖町

大石可良糸織りは、河口湖畔大石で生産されていた中繭と玉繭の諸撚りの糸(可良糸・唐糸)で織られた織物です。元々は四つ織りといって、筬一目に4本の経糸を入れて織られていましたが、目よりがしてしまうため、甲州唐糸織りに習って2本諸撚りの唐糸を撚るようになり、筬一目に諸撚り糸2本を入れて織り上げた絹織物です。「大石紬」「大石唐糸織り」などの名称から、明治時代に「大石可良糸織り」と改称されました。昭和中期までは多く生産されてきましたが、現在は織り手がなく生産は途絶えています。