空間で楽しむ着物工芸の技巧

京都の工芸美術きものメーカー「株式会社福田喜」が、日本の四季を刺繍、染め、箔加工の技で表現した新商品「シルクアートパネル」を公式オンラインショップで販売開始しました。昭和2年創業の福田喜は、刺繍や染め、箔加工といった伝統技術で工芸美術きものを制作。その精巧な技で、前代表の故・福田喜重は刺繍分野でただ一人、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。着物文化の衰退が進む中、その技を空間装飾として活用し、日本の美を日常生活に取り入れる新たな提案を行っています。

開発背景として、日本の刺繍は、着物や帯に施されることで、染め物や織物の技法とともに、西洋とは異なる独自の進化を遂げてきました。福田喜は開業以来その技を磨き、昭和46年には創作きものメーカーとなり、移り変わる日本の自然の刹那の美しさを、着物の世界に写しとってきました。

現代では、多くの人にとって和装はハレの日や特別な日の装いとなり、着物を着用する機会は、以前よりも減少傾向にあります。そのような現代のライフスタイルの中で、かつては身にまとっていた日本の四季の美しさを、空間に設え、まとわせる新たな伝統技術の表現として、今回、シルクアートパネルの制作を開始。長年受け継いできた伝統や技術、思いを新しい形で未来へと繋いでいく表現のひとつとして、また、着物を着る方々だけでなく、日本の美の世界観を感じられるアートを提案してくれます。

■概要■
「公式オンラインショップ
https://fukudaki.shop-pro.jp/

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