京都で喜如嘉の芭蕉布の展覧会開催

亜熱帯を中心に分布する植物「糸芭蕉」の葉柄からとれる繊維を材料とした沖縄を代表する織物「芭蕉布」。人間国宝・平良敏子さんは(1921-2022 )、第二次世界大戦後に消滅しかけた芭蕉布を、大宜味村喜如嘉(おおぎみそんきじょか)で、糸芭蕉の畑を自ら復活させ、工房を作り、現代へと繋いでこられました。

芭蕉布は、3年ほどかけて糸芭蕉を育て、収穫後の糸づくりから、染め、織りまで、膨大な時間をかけ、30近い工程を経て完成します。この貴重な芭蕉布は、喜如嘉の女性たちの努力と熱い志によって、今も大切に受け継がれています。

本展では、芭蕉布の着物、帯地、裂地や資料など約70点を展覧でき、会期中は、故・平良敏子さんの後継者であり、喜如嘉の芭蕉布保存会会長の平良美恵子さんによるギャラリートークや講演会等も開催されます。沖縄の伝統文化である美しい手仕事の魅力を存分にお楽しみください。

芭蕉布 帯地「藍コーザー アササ」(平成)©つは写真館 比嘉厚

■概要■
「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」
・開催期間:
2023年9月9日(土)〜10月29日(日)
・開催場所:
美術館「えき」KYOTO
京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町(google map)
・開館時間:
10:00~19:30
・休館日
会期中無休
・料金
一般 1,000円、高・大学生 800円、小・中学生 600円
・お問合せ
ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111(大代表)

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