「きもの苑」について

着物は日本が世界に誇る伝統文化です。長い歴史の中で、独自の美意識が職人の誇りと手仕事の温もりとともに表現され、身に纏うよろこびに満たされる民族衣装です。日本には多くの伝統工芸があり、その技術が今に伝承されています。

しかし、着物業界は斜陽産業といわれ、職人の高齢化、後継者不足など多くの影を抱えています。日本人として、着物という素晴らしい伝統文化を未来に伝えていきたい。風前の灯のままにしていてはいけない。そのためには、着物の魅力や本質を多くの人が自由に閲覧できるインターネットを通じて伝える場があってもよいのではないかと考えたのが誕生のきっかけです。

媒体名「きもの苑」の”苑”という字の由来は、ゆるやかに曲がることを表す「夗」に草冠を合わせ、“ゆるやかな起伏に草木が生える土地”を表現しています。つまり、今に紡がれる伝統を”ゆるやかな起伏“、草木を”着物を愛する人々“になぞらえ、着物文化の活性化の一助となるサイトでありたいと「苑」とつけました。また苑には、「物事(芸術)の集まるところ」という意味もあるとともに、読み方の「えん」には「縁」もあることから、着物を創る人、商う人、纏う人など、着物に携わるすべての人が幸せな縁で繋がる場でありたいと考えています。

日本の伝統文化を未来に継承するため、着物への興味・関心をより深め、着物を装う楽しみを知って頂きたい。不安定で予測できない時代を生きる私たちだからこそ、着物という「手仕事を身に纏う贅沢」「時間を着る贅沢」を感じて頂きたいと思っています。

着物初心者から上級者まで、すべての着物愛好家の皆様にとって有意義な情報を発信し、知識が深まるサイトを目指して参ります。「着物は知れば知るほど深い」。このことを知る方々に向け、「もっと知りたい」に応える情報を掲載して参ります。